ホストの仕事のうち、接客は全体の3割だ。残り7割はLINEや店外での関係構築——つまりオフラインで客との接点を作る時間だ。席での印象がどれだけよくても、LINEの返し方が下手だと客は来なくなる。

逆もある。席での接客が「まあまあ」でも、LINEが上手ければ来店頻度は維持できる。4年いて、LINEだけで担当を繋ぎ止めていた先輩を何人も見てきた。

EDITOR'S JUDGEMENT
効く
前回の会話から話題を拾い、来店の口実を自然に埋める返し方。「また行きたい」より「行く理由」が生まれる。
普通
24時間以内に返す、スタンプだけで終わらせない、相手の近況に触れる。最低ラインだがゼロよりはいい。
逆効果
「売上お願いします」「最近来てないですね」「また来てね」で終わる返し方。来店する理由が何も生まれない。

SECTION 01LINEが下手な人間がやっていること

まず「やってはいけない」を整理する。俺自身、1年目にほぼ全部やっていた。

NG PATTERNS — これをやると客が離れる
ホスト(送った文面)
「売上お願いします!指名してもらえると嬉しいです🙏」
→ 営業感が出て冷める。客は「また頼まれた」と思う。
ホスト(送った文面)
「最近来てないですね〜どうしたんですか?」
→ 責めてる感じになる。来ない理由を説明させるプレッシャーを与える。
ホスト(送った文面)
「また来てね〜!待ってます!」
→ 来店する具体的な理由が何もない。「来てね」は口実にならない。
ホスト(毎朝7時に送るLINE)
「おはようございます!今日も一日頑張りましょう!」
→ テンプレだと気づかれたら終わり。コピペは必ずバレる。

上記のNGパターンは、ホスト1年目の多くが一度は通る道だ。「言った瞬間は何も起きない」のが厄介で、じわじわと返信頻度が落ちて、気づいた頃には既読スルーが増えている——というパターンが多い。NGに気づいた時点で、次のLINEから型を変えればいい。

SECTION 02「また来たい」と思わせる返し方の型

効く型は3つだけ覚えれば十分だ。全部同時に使う必要はない。1通のLINEに1つ入れるだけでいい。

GOOD PATTERNS — これが効く
型①:前回の会話を拾う
「この前◯◯の話してたじゃないですか、気になって調べてみたんですよ。面白かったです」
型②:来店の口実を自然に埋める
「◯日に出勤するんですけど、その日って空いてたりします?◯◯の話の続きしたくて」
型③:相手の日常に合わせた一言
「今日仕事だったんですか?お疲れです。ゆっくり休んでください」

①は「覚えてくれてた」という信頼を作る。②は来店の理由を会話の中に埋める(「来てね」と言わなくていい)。③は「自分のことを見てくれてる」と感じさせる。この3つで9割カバーできる。

来店につながるLINEのやり取りに共通するのは、「こちらから来店を求めていない」という点だ。口実が自然に会話の中に埋まっていると、客の方から「じゃあ行こうかな」という流れになる。自分の担当客とのやり取りで「どこが詰まっているか」を知りたければ、LINEのスクショをそのまま送ってもらえれば見る。

SECTION 03状況別の返し方と判断軸

状況 やること やってはいけないこと
接客後の翌日 「昨日ありがとうございました。◯◯の話面白かったです」と接客を振り返る一言 「また来てくださいね!」だけで終わる
しばらく来ていない客 「◯◯のニュース見ましたか?」など全く別の話題から自然に再開する 「最近来ていないですね」と来ない事実に触れる
既読スルーされた 1週間待ってから別の話題で1通だけ送る。追い返信は1回まで 「読んでますか?」「無視しないでください」と追う
来店日が近い 「今日楽しみにしてます」「◯◯用意しておきます」と当日への期待感を上げる 「忘れないでくださいね」と念押しする
出勤告知を送る時 出勤の事実だけでなく「今日◯◯なので来れたら」と個別の文脈を足す 全担当に同じ「今日出勤します!」のテンプレを一斉送信

既読スルーへの対処

既読スルーは「嫌われた」ではなく「タイミングが悪かった」か「返し方に困った」ケースが多い。1週間くらい間を置いて、全然関係ない話題——「◯◯のニュース見ましたか?」「今日こんなことあって」——で再開するのが一番自然だ。追い返信を2回以上送るのは逆効果。相手がプレッシャーを感じてブロックに繋がる。

再開のLINEで反応が返ってきやすいのは、相手が答えやすい軽い質問を投げる方法だ。「◯◯って知ってますか?」「最近こんなの流行ってるらしいんですけど」——相手に「YES/NO」だけで返せる余地を作ると、ハードルが下がる。返信が来たら、そこから普通の会話として続ければいい。

CHECK — LINEを送る前に確認
LINEは接客の延長だ。席では「楽しかった」で終わっていいが、LINEでは「次会いたい」まで持っていく。その差が来店頻度に出る。 HOSMEDI A / EX-HOST KABUKICHO 4YRS

SECTION 03実際に使えるLINEの文面例

これは型であって、そのままコピペするわけではない。自分のキャラ・相手の情報に合わせて変える前提で読んでほしい。

SCRIPT — 実践で使える文面パターン
接客後翌日(話題を拾う)
「昨日ありがとうございました。◯◯の話、帰り道も考えてたんですよね。気になりすぎて調べました笑」
来店口実を作る
「◯日と◯日出勤するんですけど、どっちかって来れそうですか?この前の◯◯の話の続きしたいなと思って」
相手の近況に合わせる
「今日仕事終わりでしたっけ。お疲れです。最近忙しそうですよね」
既読スルー後の再開
「突然ですけど、◯◯って知ってますか?たまたま見てて思い出しました」

担当客のタイプによって、有効な返し方には幅がある。来店頻度が高い客には短い日常的なやり取りが向いていて、久しぶりの客には「何かの話題をきっかけにした自然な再接触」の方が機能しやすい。職業・年齢よりも「この人のLINEペース」に合わせるのが基本で、返信が遅い客には送る頻度を落とす。相手のペースを無視した頻度で送り続けると、それ自体がプレッシャーになる。

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「この返し方で合ってるか確認してほしい」という相談も受け付けています。LINEのスクショをそのまま送ってもらえれば見ます。

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「これで来店が増えた」という経験があれば

LINEの返し方で実際に来店頻度が変わった経験があれば、匿名で教えてください。後輩ホスト向けの記事に使わせてください。

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