同期に、誰もが認めるレベルで顔が良いやつがいた。初月から指名が入り、2ヶ月目も順調に見えた。ただ3ヶ月目に客が来なくなった。話が続かない・LINEが面白くない・「また会いたい」と思わせる何かがなかった。顔だけで担当客は育たない、ということを間近で見た。
一方で、スタート時点でルックスが特別ではなかったホストが、半年後にランキング入りしていたケースも見ている。清潔感を徹底して、SNSのキャラを作って、客の話を覚えることを続けた結果だった。顔で来た客は3ヶ月以内に離れることが多い。接客で来た客は、半年・1年とつながり続ける。この差が積み上がると、売上の構造がまるで変わる。
- 顔が効く場面
- 初回接客の最初のつかみ。店の外でのスカウト・SNSのフォロワー獲得初期。第一印象の段階。
- 顔では届かない
- リピート(2回目以降の来店)。担当客の育成。長期で指名をつなぐこと。太客を作ること。
- 顔より先にやること
- 清潔感の徹底(髪・肌・服装)。聴く力の訓練。SNSのキャラ設計。客のことを記録して覚えること。
SECTION 01顔が「効く」のは初回の何分か
初回接客で、どのホストが座るかを決める段階——これを「送り」という——では、ルックスが影響することがある。ただ「送り」で席に座れたとしても、そこから1時間〜2時間の接客の質で次回来店が決まる。
顔が効くのは、席に座るまでの最初の数分だ。「送り」は店のスタッフ(ボーイや店長)が担当するケースが多く、客の希望・その日の在籍状況・ホストのランクなどを総合して決める。ルックスが考慮されることはあるが、それより「誰が空いているか」「誰が客のタイプに合いそうか」という判断の方が実際には大きい。座った後の会話・聞き方・その場の空気の作り方は、顔とはまったく別のスキルだ。初回に顔で引きつけて、リピートを作れないホストは少なくない。
SECTION 02顔・接客力・清潔感の売上への影響度比較
| 要素 | 初回への影響 | リピートへの影響 | 本人が変えられるか |
|---|---|---|---|
| ルックス(顔) | 中〜高 | 低い | 整形以外はほぼ不変 |
| 清潔感 | 高い | 中程度 | すぐ変えられる |
| 聴く力・会話力 | 中程度 | 最も高い | 訓練で伸びる |
| SNSのキャラ | 中程度 | 高い | 設計・運用次第 |
| 客の情報を覚えること | 低い | 非常に高い | 習慣で変わる |
※編集部が複数のホスト・元ホストへの聞き取りをもとに整理した傾向です。エリア・店・個人差があります。
SECTION 03顔が良くなくても売れたホストの共通点
4年間で俺が見た「ルックスが特別ではないが売上を出していたホスト」には、ほぼ共通することがあった。
一番大きいのは清潔感だ。顔の造作とは別の話で、髪・肌・服・爪・匂いを全部一定水準以上に保っていた。清潔感がない状態では、どんな接客スキルも半減する。これは顔の良し悪しより先に整える話だ。
次に、客の話を聞くことに集中していた。話すより聞く。自分の話より相手の話。「また会いたい」と思わせる接客の核は、相手が「この人は自分のことをわかってくれる」と感じることにある。これは顔とまったく関係がない。自分が実際にどういう接客をすれば担当客が作れるか——これは店の環境にもよる。気になる場合はLINEで相談してほしい。
SNSのキャラを立てることも大きかった。TikTokやInstagramで「この人らしさ」が出ている状態だと、初回来店前から「あの人に会いたい」が作れる。顔の印象を上書きするくらいキャラクターが強い人間は、ルックスのハンデを相当カバーできる。
顔で来た客は顔で離れる。接客で来た客は接客で来続ける。どっちの客を作りたいか——これは実際に4年間で感じたことだ。 HOSMEDI A / EX-HOST KABUKICHO 4YRS
整形を考えるなら、それは自分が納得してやることだ。ただ「売上を上げるための投資」として優先するなら、清潔感・ファッション・ヘアに月1〜2万円かけ続ける方が費用対効果は高い。整形で顔を変えても、接客力がゼロなら担当客は育たない。業界内でも「整形後に一時的に指名が増えたが、リピートは変わらなかった」という話は珍しくない。外見への投資と接客力への投資、どちらが先かという順番がある。
「自分の外見でホストをやっていけるか不安」という相談も受けています。
自分のタイプで向いているエリアや店があるか、相談したいです。
