「辞めたい」と思ったとき、すぐに店長に言うのは待ってほしい。退店は順番が命で、言い出す前に確認すべきものが3つある。契約書・寮の状況・引き抜き条項——これを先に読んでおかないと、動いてから揉める。

4年いて、辞め方で一番損した後輩を何人も見てきた。違約金を請求されて怖くなって引き延ばした人間、寮費の精算で揉めて怒鳴られた人間、引き抜き条項を知らずに移籍先を決めてしまった人間。全員、確認が先だった。

EDITOR'S JUDGEMENT
即動く
契約書の申し出期日・違約金条項・競業避止条項の3点を先に確認する。これだけで大半のトラブルは防げる。
要注意
「辞めたら違約金◯◯万」という口頭説明だけ。書面で確認していない場合は、法的有効性を確認する価値がある。
危険
退店を口頭で伝えた後に「訴える」「今まで教育にかかった費用を払え」と言われた状態。一人で対応しない。

SECTION 01まず契約書を読み返す

退店を口頭で伝える前に、入店時にサインした雇用契約書・労働条件通知書を読み返す。確認する順番はこうだ。最初に退店の申し出に何日前が必要かを確認する。次に違約金・損害賠償の条項があるかを見る。三番目に競業避止・引き抜き禁止条項の有無と期間。最後に、寮に入居している場合の退去条件と精算方法だ。

雇用契約書が手元にない場合、「コピーをもらえますか」と伝える権利がある。これを拒否することは基本的にできない。

SECTION 02違約金は多くの場合、法的に無効

「退店したら違約金100万円」という条項を見た人もいるかもしれない。労働基準法第16条は「労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」と定めている。退店に対して一律の違約金を定める条項は、法的に無効な可能性が高い。

ただし、研修費用の返還や貸付金の返済は別の話になる。「違約金」という名目でも、中身が何かによって判断が変わる。だから条項の文言を確認することが重要で、「違約金がある」という事実だけで怖がって動けなくなるのは損だ。

CHECK BEFORE YOU SPEAK

SECTION 03退店を伝えるタイミングと言い方

退店の申し出は、契約書に記載された期日の前に行う。記載がない場合は、雇用期間の定めがない場合、民法の規定では2週間前の申し出が基準になるが、店舗との関係を考えると1ヶ月前が現実的だ。

伝え方は「一身上の都合により退店したい」で十分だ。詳しい理由を言う義務はない。感情的にならず、できれば書面で伝えることが理想だ。LINEのテキストでも記録として残る。

状況 やること やってはいけないこと
契約書がある 申し出期日・違約金・競業避止条項の3点を先に確認。その上で話す 条項を読まないまま口頭で「辞めます」と伝える
違約金を請求された 条項の文言を確認し、「退店に対する一律違約金」なら法的に無効の可能性を理解した上で判断する 金額に怖気づいてその場でサインする。一人で対応し続ける
寮に入っている 退去条件・精算方法を事前確認。退去タイミングと退店日をすり合わせる 退去の話をせずに退店日だけ決める
引き抜き条項がある 条項の範囲・期間を確認してから移籍先を決める。内容が過大なら法的有効性を確認する 移籍先を決めてから条項の存在に気づく
「訴える」と言われた 一人で対応しない。ホスメディAのLINEか労働基準監督署に状況を共有する 怖くなって引き延ばす。言われるままに書面にサインする
退店を「言い出せない」まま数ヶ月我慢した後輩を何人も見てきた。理由の大半は「怒られる」「お金を請求される」という不安だ。でも、正しい手順で申し出た場合、法的に止める手段は店側にない。 HOSMEDI A / EX-HOST KABUKICHO 4YRS

SECTION 03揉めそうなら第三者に入ってもらう

退店を伝えた後に「違約金を払え」「教育費を返せ」「訴える」と言われた場合、一人で対応しようとしないことが重要だ。その場で反論する必要はなく、「確認してから連絡します」と伝えて時間を作る。

深刻なケースは労働基準監督署または弁護士への相談が現実的な選択肢だ。状況の整理が先に必要なら、LINEで相談してもらえれば一緒に整理する。

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