俺が在籍した店に、ほぼ飲めない先輩がいた。アルコールに強くなく、飲むと顔が真っ赤になるタイプだ。それでも指名を持っていた。客との会話が面白くて、話しているだけで席が楽しかった。飲む量を問題にされる前に、飲まなくてもいい関係を作っていた。
「お酒が弱いとホストは無理ですか」という質問への答えは、「無理ではないが、店選びを間違えると無理になる」だ。この違いを体入前に把握しておくことが重要だ。
- 入れる店
- トーク重視・アットホームな中小規模。体入時に「飲めない」を伝えて問題ないと確認できた店。
- 要確認
- 「飲む量より接客力」と言いながら、実際は飲ませ文化が強い店。体入で雰囲気を見て判断する。
- 避けるべき
- シャンパンコールが売上の中心、客の「一緒に飲もう」を断れない空気がある大箱競争店。体質的に飲めない人が入ると体を壊す。
SECTION 01ホストクラブの「飲む文化」には濃淡がある
ホストクラブはどこも酒が出る。客はシャンパンや焼酎を飲みながら過ごす。ただし、「ホストも一緒にガンガン飲む」という文化の強さは店によって全然違う。
大箱で競争が激しい店ほど、シャンパンコールの盛り上がりが売上に直結する傾向がある。客に「一緒に飲もう」と言われたとき断りにくい空気がある。これが「飲む文化が強い店」だ。
一方で、20〜30席規模のアットホームな店や、会話・トーク重視の客が多い店では、ホストが毎回強く飲む場面がそもそも少ない。同じホストクラブでも、この差は体入で体感しないとわからない。
体入当日に見るべき点がいくつかある。シャンパンコールが頻繁に起きているかどうか、ホストが客と一緒にグラスを空けている場面がどれくらいあるか、席でホストが飲んでいる量の多さ。これらが多い店ほど「飲む文化が強い」と判断できる。逆に、ホストが客の話を聞きながらほぼ飲まずに接客している光景が多い店は、トーク重視の文化に近い。見学・体入を申し込む段階で「飲む文化の強さ」を確認する質問を入れておくと、当日の判断がしやすくなる。
| 店のタイプ | 飲む文化の強さ | 下戸・飲めない人への影響 |
|---|---|---|
| 大箱・競争激しい歌舞伎町の有名店 | 強めシャンパンコール・同伴が売上の中心 | 断りにくい空気がある。飲まないと浮く場面がある |
| 中規模・トーク重視の店 | 中程度飲むが強制的な雰囲気はやや薄い | 体入で確認すれば入れる店が多い |
| 小規模・アットホーム | 弱め会話・雰囲気重視の客が多い | 「飲めない」を最初に伝えれば対応してくれる店が多い |
| 体質的に全く飲めない(アレルギー等) | 注意無理に飲ませる店は絶対に避ける。体入で確認必須。 | |
SECTION 02飲めなくても生き残った人間がやっていたこと
4年間で飲めないホストを数人見てきた。長く続いた人間には共通点があった。全員、黙って入店していなかった。事前に「お酒が弱い」と伝えて、それを受け入れた上で採用している店に入っていた。
黙って入ると何が起きるか。最初は問題ないが、客に「一緒に飲もう」と言われたとき断る根拠がない。断ると客が気分を害する場面が出てくる。店長に「なんで飲まないの」と言われる。事前に言っておけば、最初から「この子は飲めない」という前提で客に対応できる。
飲む場面の切り抜け方として、業界でよく聞くのは「少量だけ口をつけて場の雰囲気に合わせる」「飲めないことを明るく伝えてソフトドリンクに切り替える」「客との関係が深くなれば自然と飲まなくていい空気になる」の3パターンだ。共通しているのは、最初から正直に伝えておくことで「断る場面」をそもそも減らしているという点。体質的に全く飲めない場合は特に、入店段階で店と合意を取っておくことが唯一の現実的な対策になる。
飲む量より接客力で補えるか
飲めなくても売れていた人間の共通点は、話が面白いことだった。客がその店に来る動機が「あのホストと話したい」になっていれば、飲む量は問題にならない。客によっては「この子に無理させたくない」という関係になる。
ただしこれは、接客力がある前提の話だ。飲めない上に話もそこそこ、では厳しい。飲めない分、会話や気遣いで上回る意識が必要になる。
「飲めないけど売れていた」パターンとして業界でよく聞くのは、聞き上手で客が話したくなるタイプか、会話のテンポや笑いで席を盛り上げるタイプだ。どちらも「その席にいると楽しい」という体験を飲む量以外で作っている。自分がどちらに近いか、あるいは全く別の強みがあるかは、実際に体入してみないとわからない部分もある。自分のケースで相談したい場合はLINEに状況を送ってもらえれば一緒に考えます。
SECTION 03体入前に確認するべきこと
体入前に「お酒が弱いのですが大丈夫ですか」と直接聞くのが一番確実だ。ここで「全然問題ない、飲めなくても大丈夫」と言う店と、「まあ最初は少しずつ慣れていけば」と言う店では意味が違う。
さらに踏み込んで「飲めないホストは今いますか」と聞ける場合は聞く。実際にいるなら、その店は飲む量より接客力を重視している可能性が高い。
飲める量より、どれだけ客を楽しませられるかの方が重要だ。飲めなくても売れていた人間は確かにいた。ただし全員、最初に正直に伝えていた。 HOSMEDI A / EX-HOST KABUKICHO 4YRS
「飲めない状態で入れそうな店を探している」「体入前に確認したいことがある」——そのまま送ってもらえれば、合う店かどうかを一緒に考えます。
今考えている店(または条件)を教えるので、アドバイスもらえますか?
飲めないまま働いた経験がある人へ
「飲めなくてこういう場面があった」「この店は飲まなくても大丈夫だった」——そういう経験を匿名で教えてもらえると、同じ悩みを持つ人の参考になります。
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